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Murideo ビデオプロセッサ Prisma

2015/11/19 22:29 ジャンル: Category:ビジュアル
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米国 Murideo ブランドのビデオプロセッサ Prisma を導入しました。
http://www.murideo.com/processors.html

ディスプレイキャリブレーションソフトウエアの SpectraCal CalMAN を使用し、プロジェクタ(JVC DLA-X9)のキャリブレーションをするにあたり、DVDO 社の iScan Duo を愛用していました。しかし、事情によりスクリーンをグレイマットからパールに変更したところ、Duo ではキャリブレーションしきれないエラーが出、色味がおかしくなってしまいました。
http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-232.html

それに気づいてしまったタイミングで、偶然にも 3D-LUT 対応の安価なプロセッサが Murideo から発売されたため、飛びついた次第です。

今回は、その Murideo Prisma のハードの紹介とキャリブレーション後の画像比較をレポートしたいと思います。

こちらが米国から届いた Prisma です。


本体外観です。後方にあるのは通常の CD 。すなわち、とっても小さい筐体であることが分かります。
Prisma_02.jpg
さらに、正面側には、商品名が書いてあるだけで、何のスイッチも無ければ、電源 LED すらありません・・・。

付属品は、見た目立派な HDMI ケーブル、AC アダプタ、カードリモコン、外付けのリモコン受光部ケーブル(本体に受光部はありません)、LAN ケーブル、シール式のゴム足(・・・)、マニュアルです。
Prisma_03.jpg

背面です。HDMI 端子はシングルイン・シングルアウトと、iScan Duo と比べるとシンプルです。
Prisma_04.jpg
消費電力 3W なので、良いのですが、電源スイッチも無しです。

裏面に、MAC アドレスとデフォルトの URL が書いてあります。
Prisma_05.jpg
Prisma の特徴は、すべての操作を WEB で行う仕様であることです。本体にスイッチが一切無いのはそのためです。リモコンは、WEB で設定した画像モードを選択することと、PrismaVue という画質向上機能の調整、それから画面分割によるプロセッサのデモモードへの切り替えしかできません。
裏面はまっ平らのままですので、先ほどの付属品のゴム足を自分で貼り付けます・・・。

CD サイズの小さな箱の機能は、
 ・3D-LUT(ルックアップテーブル)による HDMI 画像補正
 ・PrismaVue という画質向上機能
のみです。

キャリブレーションは、いままで iScan Duo でも使っていた SpectraCal の CalMAN が使用できます。もちろんオートキャリブレーションにも対応しています。
iScan Duo はシリアルケーブルで PC からコントロールすることによりオートキャリブレーションが可能になっていましたが、本機は家庭内 LAN 経由でのコントロールとなります。

キャリブレーションの考え方は、iScan Duo 等、私が過去に使ってきたビデオプロセッサとは、かなり異なります。

従来のプロセッサでのオートキャリブレーションは、テストパターンを入力(もしくは自機内で生成)し、カラーメーターで測定、結果を補正値としてプロセッサに返し、プロセッサが画像を補正、それを再度カラーメーターで測定して評価、という手順を自動的に繰り返し、目標の色に収束するまで補正を行うというもの。

Prisma の場合は、オートキャリブレーション中は、テストパターンジェネレータとしてしか働きません。CalMAN から、ディスプレイコントロールとして Murideo Prisma を選ぶと、Cube Generator モードになります。

Cube Generator モードで、CalMAN のオートキャリブレーション・ボタンを押すと、測定方法が選択できます。大きく分けると「IR Profile」モードと「Lightning LUT」モードです。
「IR Profile」モードでは時間かポイント数を指定し、測定ポイントの数を決めます。私は 2000 ポイント測定を選択。約 1 時間のキャリブレーションです。
「Lightning LUT」モードは、短時間でそこそこのキャリブレーションを行いたい人向けのモード。100 ポイントくらいの測定で、6 ~ 7 分で終了します。

どちらのモードでも、プロセッサに補正値を返しません。またプロセッサは一切の補正を行いません。測定結果は PC にストアされます。すなわち、ひたすら色々なポイントの信号を入力し、測定結果との対比を PC 上で計算するわけです。
全ポイントの測定が終わると、PC 上の入力と測定結果の対比から、全色域の補正テーブル (ルックアップテーブル)を PC 上で計算し、ファイルに吐き出します。
そのファイルを、Prisma の WEB コントロール画面から、Prisma にアップロードして、補正完了となります。

今までのビデオプロセッサと全く違いますね。
備忘録も兼ねて、キャリブレーション手順をまとめ、後日、別途レポートしたいと思います。

では、キャリブレーション結果です。

まずは、ガンマ特性とカラー・チェッカーです。

補正前は、DLA-X9 の THX モード。DLA-X9 の名誉のために書きますが、ひどくずれているのは、スクリーンがパールだからです。(DLA-X9の膜面補正はパールにはしてありますが・・・)
Prisma_06_Pass.jpg
グレイスケールの平均エラー:12.1
カラーチェッカーの平均エラー:11.9

補正後は、先に説明した「Lightning LUT」モードと「IR Profile(2000 points)」モードを載せます。

「Lightning LUT」モード。
Prisma_07_Lightning LUT
たった 6 ~ 7 分の測定で、ほぼ満足できる補正結果です。
グレイスケールの平均エラー:1.7
カラーチェッカーの平均エラー:1.3

「IR Profile (2000 points)」モード。
Prisma_08_IR Profile 2000 points
さらにエラーは低下しました。でも、1 時間は長いですね。
グレイスケールの平均エラー:1.3
カラーチェッカーの平均エラー:1.0

ちなみに CalMAN の推奨手順では、まずディスプレイ(今回でいうとプロジェクタ)の調整機能で、色温度等の基本補正をしてからオートキャリブレーションとなっていますが、我が家では、プロジェクタは THX モード補正無しでプロセッサだけで無理やりキャリブレーションしています。そのため推奨手順どおりだと、もっとエラーは小さくなるのかもしれません。

補正前後の画像比較です。撮影は Canon EOS 70D のマニュアルモード(露出/ISO感度固定)で行っています。ソースは、OPPO BDP-95 で送り出した DTS Demo Disc 2015 です。

補正前(DLA-X9 THXモード:以降すべて同じモード)
Prisma_09.jpg
補正後(IR Profile 2000 points:以降すべて同じモード)
Prisma_10.jpg
黒が沈み込み、色味も自然に。

補正前
Prisma_11.jpg
補正後
Prisma_12.jpg
全体に補正後が暗くなっているのは、色温度を合わせるために、青と緑が絞られ、光量が減っているためです。夕暮れ時という設定により合う色味が再現されました。

補正前
Prisma_13.jpg
補正後
Prisma_14.jpg
補正前は、人間の顔色ではない感じですが、ぬくもりの感じられる人肌になりました。

補正前
Prisma_15.jpg
補正後
Prisma_16.jpg
CG アニメのカエルですが、鮮やかな色が再現されています。

パールスクリーンによって、おかしくなってしまっていた色再現が、きちんと修正されました。やはりビデオプロセッサは必須ですね。

続いて、6 ~ 7 分所要の「Lightning LUT」と 1 時間強かかる「IR Profile 2000points」の補正結果を比べてみましょう。

「Lightning LUT」
Prisma_17_Lightning.jpg
「IR Profile 2000points」
Prisma_18_2000 points

「Lightning LUT」
Prisma_19_Lightning.jpg
「IR Profile 2000points」
Prisma_20_2000 points

しいて言えば暗部の色味が向上しているようにも見えますが、差は非常に少なく、逆に Lightning の短時間補正がかなり優秀であるともいえます。

最後に、iSan Duo の補正後と Murideo Prisma の補正後を比べます。

iScan Duo 補正後
Prisma_21_Duo.jpg
Prisma 補正後
Prisma_22_Prisma.jpg

iScan Duo 補正後
Prisma_23_Duo.jpg
Prisma 補正後
Prisma_24_Prisma.jpg

写真ではわかりにくいですが、Prisma は、パールスクリーンによってもたらされた色味の違和感をほとんど解消することができています。比べてみると iScan Duo の方がエッジ強調がすこしきついですね。Prisma の方が階調がなめらかなのは、画質向上機能 PrismaVue の恩恵かもしれません。

まとめますと、使い方に少し癖はあるものの、Prisma の 3D-LUT 機能の効果は絶大でした。特に、私のようになんらかの問題が有ったり、ディスプレイが旧来の仕様であったりして、正確な色再現ができていない=トラブっている人には本当に有り難い効き目と思います。

ということで、我が家の「曲者」パールスクリーンをねじ伏せ、従来使っていたグレイマットでの映像に限りなく近くすることができました。

大成功!と言いたいところですが、ここまで読んだ方はお気づきかと思いますが、「スクリーンを買い換えたほうが良かったのでは?」ということですよね・・・。実は、私は、Prisma を購入してから、それに気が付きました。
ただし、ランプ寿命後半等、今後の色変化にもキャリブレーションでついていけるし、これで良かったんだ!と自分に言い聞かせています。

ちなみに、使用し始めて気になったのは、時々、家庭内 LAN から消滅してしまう不具合があること。不安定な感じです。これは我が家の LAN 環境のせいかもしれませんし、今後ファームウエアアップデートで改善されるかもしれません。ただ、オートキャリブレーションが 50 分くらい進んでからフリーズされたりすると、かなりブルーになります。 その点が、ちょっと今のところマイナスかしら。

前出のとおり、キャリブレーション手順の備忘録は、また次回以降に。

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