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オーディオ、ビジュアル、ときどきパソコン。重度のマテリアリストか?お買いもの中毒か?そんな日常生活を徒然に。

Murideo Prisma オート・キャリブレーション手順

2015/11/28 20:54 ジャンル: Category:ビジュアル
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先日導入した 3D-LUT 対応のビデオ・プロセッサ Murideo Prisma でのディスプレイ(プロジェクタ)のオート・キャリブレーションの手順について、自分の備忘録も兼ねてレポートさせていただきます。

Murideo Prisma は、こちらです。後方の CD と比べると、その小ささが分かると思います。
Prisma_02.jpg

ハードの構成とキャリブレーションの効果は、前回のレポートを参照ください。
http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-233.html

キャリブレーションを行った機器構成は以下のとおりです。

再生側
・プロジェクタ:JVC DLA-X9 (THX モード固定)
・ビデオプロセッサ:Murideo Prisma
・ビデオセレクタ(AV アンプ):Pioneer SC-LX88
・映像送り出し機器:OPPO BDP-95
測定側
・カラーメーター:SpectraCal C6
・PC:Sony VAIO SVS1312AJ (Windows 10 pro)
・キャリブレーションソフトウエア:SpectraCal CalMAN 5 Enthusiast for Home Video Ver. 5.6.0.2180

それでは手順です。

まずは、カラーメーターの設置。

我が家の DLA-X9 は天吊りです。
オーディオルーム2015_04

カラーメータの設置にも色々な方法がありますが、私の場合は、「Front Projector - facing screen」という方法を取っています。スクリーンからの反射光を測定するやり方で、スクリーンの特性まで反映した補正が可能です。(多分。)
天吊りプロジェクタの反射光を受けるように、三脚でカラーメーターをセット。
MurideoPrisma手順_00a
SpaectraCal C6 は、このような取り付け方になります。
MurideoPrisma手順_00b

Prisma は、家庭内 LAN に接続。安定して測定するためには、送り出し機器から映画かなにかの再生時間の長い BD を再生しておくと良いでしょう。
キャリブレーション前には、プロジェクタの暖機も忘れずに。
キャリブレーションしたい視聴環境にします。特に、プロジェクタの場合、部屋の明るさが測定中に変化するとうまくキャリブレーションできませんのでご注意を。

それでは、いよいよキャリブレーションの開始です。

CalMAN のワークフローは、「Cube 3D LUT」を選びます。
MurideoPrisma手順_01

次にハードウエアの設定。

メーターは、USB 接続であれば自動的にメーカーと機種が選択されます。設置方法とランプの種類の組み合わせをプルダウンから選択。

ソースは、テストパターンを出す機器の選択です。最新の CalMAN Enthusiast であれば、Murideo Prisma という選択肢がありますので、それを選択。
それから、ネットワーク上で、Prisma を見つけて、Connect を押します。
MurideoPrisma手順_02
我が家のネットワーク環境では、IP アドレスを手入力する必要がありました。

ディスプレーは、ビデオプロセッサーを使う場合は、プロセッサを選択することになります。こちらも、Murideo Prisma を選択。
MurideoPrisma手順_03

次のページは、キャリブレーションする目標の設定です。我が家の場合は、「Video(16-235)」「ITU BT.1866」「D65, HD Rec.709」です。
MurideoPrisma手順_04

次にキャリブレーション前の測定になります。

ここで重要なポイントが一つ。
上の「Murideo Prisma Pattern Generator」のタグを選び、下の方の「Bypass 3D LUT」の項目に、チェック(X印)が入っていることを確認。
MurideoPrisma手順_05
キャリブレーション中は、Prisma を「パターンジェネレータ」として使うため、ビデオプロセッシングをバイパスしなければなりません。そのチェックです。

測定は画面右下の [・・] というボタンを押します。
MurideoPrisma手順_06
これは、連続測定のボタンで、オートで各ポイントの測定が行われます。

我が家の測定結果がこちら。バーグラフが低いほど正確という見方です。
MurideoPrisma手順_07
既報のとおり、残念ながら「過去の遺物」であるパールスクリーンを使っていることもあり、悲惨な状況です。

次のページで、現状の評価が出ます。右側の交通信号のようなものがすべて緑なら後のキャリブレーションに進み、赤があれば、ディスプレー側の環境の改善や補正を先に行え、との指示です。
MurideoPrisma手順_08
我が家では、あえてこの指示を無視し、このままキャリブレーションに進みます。

キャリブレーションは、その2ページ後ろの「Create 3D Cube LUT」というページで行います。CalMAN と Prisma との組み合わせでは、ページ間を行ったり来たりしながら補正を進める必要はなく、このページだけで、キャリブレーションすべてが終わります。
MurideoPrisma手順_09

右下メニューの渦巻きのようなボタンが、オートキャリブレーション「Auto-Cal」のボタンです。
MurideoPrisma手順_10

「Auto-Cal」ボタンを押すと「AutoCal Setup」画面が立ち上がります。
MurideoPrisma手順_11

立ち上がると同時に、全白の画面の測定が2回行われ、「Video Range」が自動設定されます。通常ディスプレイは「SMPTE」、スーパーホワイト対応ディスプレイは「SMPTE+」となると思います。

マニュアルでは、「File Path」のところに自分の付けたいファイル名を入れる、となっていますが、我が家の環境(Windows 10)では何を入力しても、同じファイル名になるので無視。

「Pattern Delay」の「Optimize」を押すと自動的に切り替えタイミングが最適化されますが、我が家では、これも自動に頼らず、0.5 Sec に設定。

最後に「Calibration Type」を選択。通常は「IR Profile」を選択。測定所要時間かポイント数かどちらかを選択します。だいたい 2000 ポイント測定で 1 時間強の所要時間です。
もし、厳密に合わせなくても良いから早くやりたい場合は、「Lightning LUT」というモードを選べば 6 ~ 7 分で測定が終了します。ディスプレイキャリブレーションまでする人が、時間が無いので早くやりたいというのは、ナンセンス、と思っていましたが、前のレポートにも書きましたとおり、これがなかなかいい線のキャリブレーション結果が出来ますので、何度も繰り返しキャリブレーションしたい場合には、意外に使えるかも。

ここまで来たら、最後は右下の「OK」を押すだけです。

自動的に測定が始まり、残りの測定ポイント数が表示されます。
MurideoPrisma手順_12
ここも、ソフトに若干の不具合があり、測定ポイントカウントダウンがゼロを越えて、マイナスに行くときがあるのはご愛嬌。

測定が終了すると、そのまま PC による計算が始まります。
MurideoPrisma手順_13
前のレポートにも書きましたが、従来の私の持っていたビデオプロセッサと大きく違うのはここ。私の持っていた従来プロセッサは、ある測定ポイントに対し、プロセッサの補正を PC がオートで動かし、目標の色になるまで測定を繰り返していました。
CalMAN と Prisma の組み合わせでは、測定中に補正は一切行わず、「どの信号を出したら、どんな色がでた」というのをマッピング的に測定します。その結果から、入力信号と出力信号の対照表=「LUT:ルックアップテーブル」を PC で計算して作成するのです。

計算終了でこのウインドウがポップアップ。同時に、3D LUT ファイルが PC に書き込まれます。
MurideoPrisma手順_14
これは、Lightning LUT の例で、トータルの測定回数が 101 回、所要時間が、6 分 22 秒でした。

で、ここから、また Murideo Prisma 特有の作業となります。

一旦、CalMAN を最小化し、PC にて、3D LUT ファイルを探しに行きます。
我が家は、「ドキュメント」「SpectraCal」「CalMAN 5 Home Theater」「LUTs」というフォルダに入っていました。
MurideoPrisma手順_15
このなかの「.3dl」という拡張子のファイルが、CalMAN によって作成された 3D LUT ファイルです。

ここで、その「.3dl」のファイル名を覚えやすいファイル名にリネームします。後々、このファイル名が Prisma に残りますので、どれがどの補正か分からなくならないようにしましょう。
MurideoPrisma手順_16
この例では「20151122_THX_Day_Lightning.3dl」という名前にしました。

次の作業は、この PC の中の 3D-LUT ファイルを、Prisma にアップロードすることです。そのために、Prisma を WEB から開きます。(開き方は説明書参照)
MurideoPrisma手順_17
「Preset」がリモコンで選ばれるモード名。「Cube LUT」が補正テーブル名です。

PC 内の 3D-LUT ファイルを、Prisma にアップロードするには、「ファイル選択」(あ!今気がついたけど日本語だ!)ボタンでファイルを選び、「Upload LUT」ボタンを押します。
MurideoPrisma手順_18

アップロードが済むと、上の「Cube LUT」のプルダウンメニューに、先ほどアップロードされたファイル名が現れます。
MurideoPrisma手順_19
ここも我が家の環境では不安定で、何回かアップロードしたり、WEB を再表示したりしないと現れませんが・・・・。
この例では、リモコンの「Game」というモードに、「20151122_THX_Day_Lightning.3dl」という 3D-LUT ファイルを割り当てようとしているところです。

これで、Prisma の設定は完了です。この例では、リモコンの「Game」を押すと先ほどの 3D-LUT ファイルが補正値となるように設定されました。
MurideoPrisma手順_20

それでは、補正後の結果を、CalMAN で測定してみましょう。CalMAN に戻って、ページを進めると、測定結果評価ページになります。
MurideoPrisma手順_21

ここで注意!
今度は、キャリブレーション後の測定ですので、Prisma の補正を ON にしなければなりません。「Pattern Generator」のタグで、今度は、「Bypass 3D LUT」のチェク(X印)を消します。これをやらないと、補正後は補正前と同じだ!とショックを受けることになります・・・。
MurideoPrisma手順_22

補正後の測定結果を載せておきます。

外光が若干入る昼間の環境で、「Lightning LUT」でキャリブレーションした結果。
MurideoPrisma手順_23
暗室状態で、「IR Profile 3000points」(約1時間半)補正した結果。
MurideoPrisma手順_24

エラーは、
グレースケール:10.7(補正前) -> 1.4(昼間-Lightning) -> 1.2(暗室-3000points)
カラーチェッカー:9.6(補正前) -> 1.2(昼間-Lightning) -> 0.9(暗室-3000points)
と、十分な効果が確認できました。

前回レポートと同じ写真ですが、補正前/補正後の映像も載せておきます。

補正前
Prisma_13.jpg
補正後
Prisma_14.jpg

キャリブレーション手順に若干のコツが必要な Murideo Prisma ですが、そのキャリブレーション効果は十分で、また、キャリブレーション作業時間も従来プロセッサに比べて相対的に短いと感じます。(従来は、補正が決まるまで、CalMAN のページを行ったり来たりして進めるので、結局は時間がかかる。)
残念ながら、個人輸入するしか購入の道筋は無いですが、現有システムで最良の映像を楽しむには、意外に近い道かもしれません。
少なくとも、「測定フェチ」の私の満足度は高いです。

以上、非常に狭いエリアに向けたレポートでした。私自身の備忘録以外に、このページが活用されるかどうか甚だ疑問ですが、今持っている情報はすべて吐き出させていただきました。役にたったという人が一人でもいらっしゃると嬉しいのですが・・・・居ないか・・・・。

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2015 菅生 Super GT 予選 (2015/9/19)

2015/11/27 22:56 ジャンル: Category:クルマ・バイク
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今年の Super GT 観戦は、初秋の菅生のみでした。いつものとおり予選だけ観戦。(決勝はもっぱら TV 観戦です。)
しかも当日所要のため、朝から出られず。本来なら朝のフリー走行から見たいところですが、そこはあきらめ。
そして、菅生のゲートについたのは、300 クラス QP1 数分前でした・・・。いつも超満員な GT ですが、流石に菅生の予選。その時間に到着しても、なんとか無事 SP スタンドにたどり着き、観戦することが出来ました。

それでは、撮ってきた写真の蔵出しをしつつ、一年をふり返ってみます。

まずは、GT300 クラス。

#111 Rn-SPORTS GAINER SLS


#31 TOYOTA PRIUS apr GT
2015_SugoGT_QP_02.jpg
時折猛烈な速さを見せるクルマですね。

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
2015_SugoGT_QP_03.jpg
JAF-GT 勢は、ことしは若干苦戦でしたか?

#11 GAINER TANAX SLS
2015_SugoGT_QP_04.jpg
気が付くと前にいるのは、GAINER です。

#55 ARTA CR-Z GT
2015_SugoGT_QP_05.jpg
CR-Z は、今年が最終とのこと。残念です。

#7 Studie BMW Z4
2015_SugoGT_QP_06.jpg
#7 の Z4 はスポンサーのシュタイフが、有名なぬいぐるみメーカーであることを、前面に出さないままでしたね。

#2 シンティアム・アップル・ロータス
2015_SugoGT_QP_07.jpg
今年の新顔で、マザーシャシーの MID 化という冒険に出たクルマです。でも、顔が、どうしても「うーぱー」感、出てます。

#0 グッドスマイル 初音ミク SLS
2015_SugoGT_QP_08.jpg
こちらも今年は苦難の年となった感じでしょうか?

#25 VivaC 86 MC
2015_SugoGT_QP_09.jpg
菅生戦で悲願の優勝。マザーシャシー1番乗りでしたね。

続いて 500 クラスです。

#1 MOTUL AUTECH GT-R
2015_SugoGT_QP_10.jpg
予選から、かなり底(アゴかも?)を擦ってました。

#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
2015_SugoGT_QP_11.jpg
こちらも新チームでの参戦でした。

#19 WedsSport ADVAN RC F
2015_SugoGT_QP_12.jpg

#37 KeePer TOM'S RC F
2015_SugoGT_QP_13.jpg
トムスは GT500 唯一の 2 台体制。最終戦もてぎでの平川選手の「濡れていてもお構いなしコーナリング」、圧巻でした。

#64 Epson NSX CONCEPT-GT
2015_SugoGT_QP_14.jpg
唯一のダンロップタイヤ装着車。ゼッケンは、#64 に。

#24 D'station ADVAN GT-R
2015_SugoGT_QP_15.jpg
KONDO レーシングは、ベテランと若手のナイスコンビでした。

#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
2015_SugoGT_QP_16.jpg
ホンダ勢で最後までチャンピオンの可能性を残したクルマです。必ず結果を残す山本選手、立派です。

#6 ENEOS SUSTINA RC F
2015_SugoGT_QP_17.jpg

#38 ZENT CERUMO RC F
2015_SugoGT_QP_18.jpg
赤いクルマは、今年も速かったです。

#8 ARTA NSX CONCEPT-GT
2015_SugoGT_QP_19.jpg

#39 DENSO KOBELCO SARD RC F
2015_SugoGT_QP_20.jpg
ヘイキ・コバライネンが乗るということで話題でしたが、やはり初年度からトップを走るのは難しいクラスということが浮き彫りに。

#36 PETRONAS TOM'S RC F
2015_SugoGT_QP_21.jpg
トムスの 1 台目です。このクルマのジェームス・ロシター選手(GT はトムス、SF は KONDO レーシング)と、もう一台のアンドレア・カルダレッリ選手(GT はトムス、SF は インパル)が、GT と SF で日産系チームとトヨタ系チームを乗り分けるという離れ業を演じました。

#12 カルソニック IMPUL GT-R
2015_SugoGT_QP_22.jpg
最後は、やはり IMPUL の 12 号車で閉めましょう。
残念ながらチャンピオンシップは手のひらからこぼれ落ちましたが、速さは本物でした。

今年は1回しか観戦しなかった GT ですが、やはりこれだけ多種多様なクルマが混走するのは、見ていて面白いです。全日本のトップ人気も、頷けます。
来年は、300 クラスに随分新車も出るようですので、また楽しみに春を待ちたいを思います。

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Murideo ビデオプロセッサ Prisma

2015/11/19 22:29 ジャンル: Category:ビジュアル
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米国 Murideo ブランドのビデオプロセッサ Prisma を導入しました。
http://www.murideo.com/processors.html

ディスプレイキャリブレーションソフトウエアの SpectraCal CalMAN を使用し、プロジェクタ(JVC DLA-X9)のキャリブレーションをするにあたり、DVDO 社の iScan Duo を愛用していました。しかし、事情によりスクリーンをグレイマットからパールに変更したところ、Duo ではキャリブレーションしきれないエラーが出、色味がおかしくなってしまいました。
http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-232.html

それに気づいてしまったタイミングで、偶然にも 3D-LUT 対応の安価なプロセッサが Murideo から発売されたため、飛びついた次第です。

今回は、その Murideo Prisma のハードの紹介とキャリブレーション後の画像比較をレポートしたいと思います。

こちらが米国から届いた Prisma です。


本体外観です。後方にあるのは通常の CD 。すなわち、とっても小さい筐体であることが分かります。
Prisma_02.jpg
さらに、正面側には、商品名が書いてあるだけで、何のスイッチも無ければ、電源 LED すらありません・・・。

付属品は、見た目立派な HDMI ケーブル、AC アダプタ、カードリモコン、外付けのリモコン受光部ケーブル(本体に受光部はありません)、LAN ケーブル、シール式のゴム足(・・・)、マニュアルです。
Prisma_03.jpg

背面です。HDMI 端子はシングルイン・シングルアウトと、iScan Duo と比べるとシンプルです。
Prisma_04.jpg
消費電力 3W なので、良いのですが、電源スイッチも無しです。

裏面に、MAC アドレスとデフォルトの URL が書いてあります。
Prisma_05.jpg
Prisma の特徴は、すべての操作を WEB で行う仕様であることです。本体にスイッチが一切無いのはそのためです。リモコンは、WEB で設定した画像モードを選択することと、PrismaVue という画質向上機能の調整、それから画面分割によるプロセッサのデモモードへの切り替えしかできません。
裏面はまっ平らのままですので、先ほどの付属品のゴム足を自分で貼り付けます・・・。

CD サイズの小さな箱の機能は、
 ・3D-LUT(ルックアップテーブル)による HDMI 画像補正
 ・PrismaVue という画質向上機能
のみです。

キャリブレーションは、いままで iScan Duo でも使っていた SpectraCal の CalMAN が使用できます。もちろんオートキャリブレーションにも対応しています。
iScan Duo はシリアルケーブルで PC からコントロールすることによりオートキャリブレーションが可能になっていましたが、本機は家庭内 LAN 経由でのコントロールとなります。

キャリブレーションの考え方は、iScan Duo 等、私が過去に使ってきたビデオプロセッサとは、かなり異なります。

従来のプロセッサでのオートキャリブレーションは、テストパターンを入力(もしくは自機内で生成)し、カラーメーターで測定、結果を補正値としてプロセッサに返し、プロセッサが画像を補正、それを再度カラーメーターで測定して評価、という手順を自動的に繰り返し、目標の色に収束するまで補正を行うというもの。

Prisma の場合は、オートキャリブレーション中は、テストパターンジェネレータとしてしか働きません。CalMAN から、ディスプレイコントロールとして Murideo Prisma を選ぶと、Cube Generator モードになります。

Cube Generator モードで、CalMAN のオートキャリブレーション・ボタンを押すと、測定方法が選択できます。大きく分けると「IR Profile」モードと「Lightning LUT」モードです。
「IR Profile」モードでは時間かポイント数を指定し、測定ポイントの数を決めます。私は 2000 ポイント測定を選択。約 1 時間のキャリブレーションです。
「Lightning LUT」モードは、短時間でそこそこのキャリブレーションを行いたい人向けのモード。100 ポイントくらいの測定で、6 ~ 7 分で終了します。

どちらのモードでも、プロセッサに補正値を返しません。またプロセッサは一切の補正を行いません。測定結果は PC にストアされます。すなわち、ひたすら色々なポイントの信号を入力し、測定結果との対比を PC 上で計算するわけです。
全ポイントの測定が終わると、PC 上の入力と測定結果の対比から、全色域の補正テーブル (ルックアップテーブル)を PC 上で計算し、ファイルに吐き出します。
そのファイルを、Prisma の WEB コントロール画面から、Prisma にアップロードして、補正完了となります。

今までのビデオプロセッサと全く違いますね。
備忘録も兼ねて、キャリブレーション手順をまとめ、後日、別途レポートしたいと思います。

では、キャリブレーション結果です。

まずは、ガンマ特性とカラー・チェッカーです。

補正前は、DLA-X9 の THX モード。DLA-X9 の名誉のために書きますが、ひどくずれているのは、スクリーンがパールだからです。(DLA-X9の膜面補正はパールにはしてありますが・・・)
Prisma_06_Pass.jpg
グレイスケールの平均エラー:12.1
カラーチェッカーの平均エラー:11.9

補正後は、先に説明した「Lightning LUT」モードと「IR Profile(2000 points)」モードを載せます。

「Lightning LUT」モード。
Prisma_07_Lightning LUT
たった 6 ~ 7 分の測定で、ほぼ満足できる補正結果です。
グレイスケールの平均エラー:1.7
カラーチェッカーの平均エラー:1.3

「IR Profile (2000 points)」モード。
Prisma_08_IR Profile 2000 points
さらにエラーは低下しました。でも、1 時間は長いですね。
グレイスケールの平均エラー:1.3
カラーチェッカーの平均エラー:1.0

ちなみに CalMAN の推奨手順では、まずディスプレイ(今回でいうとプロジェクタ)の調整機能で、色温度等の基本補正をしてからオートキャリブレーションとなっていますが、我が家では、プロジェクタは THX モード補正無しでプロセッサだけで無理やりキャリブレーションしています。そのため推奨手順どおりだと、もっとエラーは小さくなるのかもしれません。

補正前後の画像比較です。撮影は Canon EOS 70D のマニュアルモード(露出/ISO感度固定)で行っています。ソースは、OPPO BDP-95 で送り出した DTS Demo Disc 2015 です。

補正前(DLA-X9 THXモード:以降すべて同じモード)
Prisma_09.jpg
補正後(IR Profile 2000 points:以降すべて同じモード)
Prisma_10.jpg
黒が沈み込み、色味も自然に。

補正前
Prisma_11.jpg
補正後
Prisma_12.jpg
全体に補正後が暗くなっているのは、色温度を合わせるために、青と緑が絞られ、光量が減っているためです。夕暮れ時という設定により合う色味が再現されました。

補正前
Prisma_13.jpg
補正後
Prisma_14.jpg
補正前は、人間の顔色ではない感じですが、ぬくもりの感じられる人肌になりました。

補正前
Prisma_15.jpg
補正後
Prisma_16.jpg
CG アニメのカエルですが、鮮やかな色が再現されています。

パールスクリーンによって、おかしくなってしまっていた色再現が、きちんと修正されました。やはりビデオプロセッサは必須ですね。

続いて、6 ~ 7 分所要の「Lightning LUT」と 1 時間強かかる「IR Profile 2000points」の補正結果を比べてみましょう。

「Lightning LUT」
Prisma_17_Lightning.jpg
「IR Profile 2000points」
Prisma_18_2000 points

「Lightning LUT」
Prisma_19_Lightning.jpg
「IR Profile 2000points」
Prisma_20_2000 points

しいて言えば暗部の色味が向上しているようにも見えますが、差は非常に少なく、逆に Lightning の短時間補正がかなり優秀であるともいえます。

最後に、iSan Duo の補正後と Murideo Prisma の補正後を比べます。

iScan Duo 補正後
Prisma_21_Duo.jpg
Prisma 補正後
Prisma_22_Prisma.jpg

iScan Duo 補正後
Prisma_23_Duo.jpg
Prisma 補正後
Prisma_24_Prisma.jpg

写真ではわかりにくいですが、Prisma は、パールスクリーンによってもたらされた色味の違和感をほとんど解消することができています。比べてみると iScan Duo の方がエッジ強調がすこしきついですね。Prisma の方が階調がなめらかなのは、画質向上機能 PrismaVue の恩恵かもしれません。

まとめますと、使い方に少し癖はあるものの、Prisma の 3D-LUT 機能の効果は絶大でした。特に、私のようになんらかの問題が有ったり、ディスプレイが旧来の仕様であったりして、正確な色再現ができていない=トラブっている人には本当に有り難い効き目と思います。

ということで、我が家の「曲者」パールスクリーンをねじ伏せ、従来使っていたグレイマットでの映像に限りなく近くすることができました。

大成功!と言いたいところですが、ここまで読んだ方はお気づきかと思いますが、「スクリーンを買い換えたほうが良かったのでは?」ということですよね・・・。実は、私は、Prisma を購入してから、それに気が付きました。
ただし、ランプ寿命後半等、今後の色変化にもキャリブレーションでついていけるし、これで良かったんだ!と自分に言い聞かせています。

ちなみに、使用し始めて気になったのは、時々、家庭内 LAN から消滅してしまう不具合があること。不安定な感じです。これは我が家の LAN 環境のせいかもしれませんし、今後ファームウエアアップデートで改善されるかもしれません。ただ、オートキャリブレーションが 50 分くらい進んでからフリーズされたりすると、かなりブルーになります。 その点が、ちょっと今のところマイナスかしら。

前出のとおり、キャリブレーション手順の備忘録は、また次回以降に。

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DVDO iScan Duo キャリブレーション効果再確認:犯人はパールスクリーンと断定

2015/11/12 21:19 ジャンル: Category:ビジュアル
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我が家では、DVDO の iScan Duo というビデオプロセッサを使っています。ディスプレイ・キャリブレーションソフトウエアである SpectraCal の CalMAN との相性が非常に良く、あまりに便利なので、オーディオルームのプロジェクタ(JVC DLA-X9)以外にリビングのプラズマ(Panasonic TH-P50VT30)にも設置し、「2台持ち」です。
多入力&超多機能で、便利に使っています。

そのオーディオルームの DLA-X9 ですが、オーディオルームの家庭内移動(http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-229.html)にともない、不本意ながら、グレイマットアドバンスから、過去の遺物である「パール」にスクリーンを変更。それ以来、なぜかキャリブレーション後の色味に違和感が。

そこで、キャリブレーション前後の比較を行ってみましたので報告します。

使用した機材は以下のとおり:
・プロジェクタ:JVC DLA-X9 (http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-143.html)
・ビデオプロセッサ:DVDO iScan Duo (http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-122.html)
・ブルーレイプレーヤー:OPPO BDP-95 (http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-28.html)
・再生ソフト:DTS Demo Disc 2015 (http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-209.html)
・キャリブレーションメーター:SpectraCal C6 (http://takhag.blog.fc2.com/blog-entry-115.html)
・キャリブレーションソフト:SpectraCal CalMAN 5 Enthusiast for Home Video Ver.5.6.0.2180

キャリブレーション前は DLA-X9 の THX モード。DLA-X9 内蔵のスクリーン補正機能のみパールスクリーンに合わせていますが、それ以外の一切の調整を行っていません。
キャリブレーションは、iScan Duo の内蔵パターンジェネレータを使用し、CalMAN のオートキャリブレーションで実施しました。

まずは画像です。(撮影は Canon EOS 70D。マニュアルで固定撮影。)

キャリブレーション前

キャリブレーション後
1_2_Duo.jpg

キャリブレーション前
2_1_X9THX.jpg
キャリブレーション後
2_2_Duo.jpg

キャリブレーション前
3_1_X9THX.jpg
キャリブレーション後
3_2_Duo.jpg

キャリブレーション前
4_1_X9THX.jpg
キャリブレーション後
4_2_Duo.jpg

補正前は色温度がかなり高い状態です。また色味も、おかしく、3枚めの人肌の色も人間の顔色ではありませんね。やはり、最近のプロジェクタはマットスクリーン前提で作られており、パール・スクリーンでは酷いことになることが分かりました。

キャリブレーション後は、かなり自然な画像になりました。
キャリブレーションにより、色温度を下げるために、青と緑が絞られ、光量も減っていますが、色味の改善が著しいです。

比較の結果、やはり iScan Duo の威力は絶大で、大きな効果が感じられます。

しかし、キャリブレーション後でも、実際の映画を見ていると、なにかマットスクリーンで見ていたときと色の印象が違います。

そこで色相のスイープを見てみました。

まずは、キャリブ前。ターゲットが四角でドットが測定値です。
キャリブ比較_01
さすがに THX モードだけあって、彩度方向のリニアリティは良い線いっていますが、全体に色温度がずれています。
カラーチェッカーのエラーは、Ave で、なんと 9.9。

iScan Duo での補正後です。
キャリブ比較_02
グレースケール(画面では白丸)が、きっちり中央に収まり、色温度が正確に補正されていることが分かります。
青、赤、シアン、イエロー、紫は、ほぼうまく補正されているようです。
カラーチェッカーのエラーは、Ave で 2.7 と激減しましたがまだ高い。

よく見ると、なんと緑が、彩度方向でぐんにゃりと曲がっています!
Duo では、彩度 Max のポイントのみしか補正できないため、こんなことになってしまったようです。
この「ぐんにゃり」は、この測定ポイント以外にもきっとあり、それが実際の映画での色の印象を悪くしていると思われます。

ビデオプロセッサのキャリブレーションの力を持ってしても、補正しきれないなんて、パールスクリーン恐るべし!
購入した 20 世紀(笑)には、「天吊はパール、床置きはビーズ」が常識でしたが、プロジェクタの進歩がこんな結果を産んでしまいました。
メーカーのホームページにも「プロジェクターの性能の向上により、近年はほとんど選ばれるシーンがなくなってきました」と書いてありますので、皆さん、シアター用には選ばないようにしましょう。

最後に、iScan Duo の名誉のため(?)、プラズマ (Panasonic TH-P50VT30) での iScan Duo の補正後の色相を載せておきます。
キャリブ比較_03
ほぼバッチリターゲットを捉えています。
カラーチェッカーのエラーは、Ave で 1.3 で、iScan Duo が犯人ではないことがよく分かりますね。

ということで、色の違和感の犯人が、ほぼスクリーンと確定されました。が、スクリーンの買い替えは、結構たいへん・・・。特に不要になる方の処分に困ります。簡単に言うと「めんどくさい」。

我が家の解決策は、ビデオプロセッサの買い替えということになりました。3D-LUT 機能のある Murideo Prisma という製品を導入します。

そちらの購入記は、また別途報告ということで!

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